ARTイベント

2011年度 第6回ARTセミナー

2011年7月6日 水曜日

日時:2011年7月6日(水)18:00 ~19:00
場所:基礎医学棟(旧基礎棟)2F  大学院第1講義室

講演:
「Development of a Novel Mouse Glioma Model Using Lentiviral Vectors」
 九州大学 生体防御医学研究所 ゲノム病態学分野講師 丸本 朋稔 先生

膠芽腫(以下GBM)は、成人原発性脳腫瘍の中でも発生頻度が高く、かつ最も悪性の腫瘍である。GBM患者に対する標準的治療法での平均予後は1年余りであり、新規治療法の開発は危急の課題である。GBMの治療法開発が進まないのは、その発生、進展の分子メカニズムの理解が不足していることに加え、新規治療薬の開発に適した動物モデルが存在しないことが大きな原因の一つであった。
私たちは最近、成体マウス大脳において細胞種特異的かつ領域特異的に癌遺伝子を発現することのできるCreリコンビナーゼ制御レンチウイルスベクターを開発し、このベクターを直接インジェクションすることにより、p53ヘテロ接合型GFAP-Creマウスの傍脳室領域及び海馬において星細胞特異的にH-Ras及びAKTを同時に活性化させたところ、ヒトGBMと極めて類似する腫瘍が形成されることを報告した。今回開発された新規マウス脳腫瘍モデルは脳腫瘍形成の分子機構並びに脳腫瘍幹細胞の生物学的特性を明らかにするのに役立つと考えられ、さらには悪性脳腫瘍に対する新規治療薬の開発に適した動物モデルとしても極めて有用なツールとなるものと期待される。本セミナーでは上記新規脳腫瘍モデルを紹介するとともに、このモデルを用いて明らかとなった腫瘍細胞由来腫瘍血管内皮細胞形成機構についても紹介する。

2011年度 第6回ARTセミナー開催ポスター

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